
きゅうぞうと申します。元上場企業の人事マンです。
人は一生のうちに「自己紹介」を多い人で、何千回~何万回とするそうです。
自分が生まれて、言葉が話せるようになり「お名前はな~に?」から自己紹介が始まります。
そして、幼稚園・保育園・小学校・中学校・高校・・就職活動・・・社会人・・・と、私たちは一生「自己紹介」をしていく事になります。
・・・でも私たちは「自己紹介」の勉強を義務教育で受けてきたわけでもなく、なんとなく自分なりの「自己紹介」をしていると思います。
具体的に自己紹介の勉強や対策をしていないので、多くの人が自己紹介を「苦手だ・・・不安だ・・・やりたくない・・・」と思ってしまうわけです。
そこで今回は、おすすめの自己紹介の方法・コツ・ポイントをまとめてみました。
良い人間関係を築くための参考にしていただけますと幸いです。
目次
自己紹介の目的
そもそも自己紹介の目的とはなんでしょうか。
自己紹介の目的はこれに尽きます。
自己紹介は自分のおしゃべりの時間ではありません。そのため、無理に相手を笑わせる必要はありませんし、無理して鮮やかなスピーチを目指す必要もありません。
ただ自分の事を知ってもらえば良いのです。
自己紹介をするにあたっては、まずは目的意識をしっかりと考えるようにしましょう。
自己紹介はなぜ大切なのか?
ではなぜ自己紹介が大切なのでしょうか?
それは自分の事を相手に知ってもらう最初のきっかけ作りだからです。
言い換えると自己紹介が無ければ、お互いのコミュニケーション・人間関係は全く前身しないといってもいいでしょう。逆にとても嫌いな人に自己紹介なんてしませんよね。
それだけ自己紹介は、お互いの理解・コミュニケーションを育むために欠かせないツールなんです。
それでは具体的に自己紹介のポイントについてお伝えします。
誰でも簡単にできる!自己紹介のコツやポイントの方法まとめ
実は自己紹介には「これが正解!」という型がありません。
実は自己紹介は何をやっても別に良いんです。
だからこそ「何を話せばいいんだろう・・・」と不安や心配で緊張してしまうのです。
して、話し手が適当に話してしまうと、聞き手には話しが全く伝わらなくなってしまいます。
しかし、自己紹介の型とポイントを理解し、いつ自己紹介をしても良いように準備をしておくだけで、自己紹介がかなり楽になります。そして自分の話がしっかり相手に届くようになります。
まずは自己紹介の型をお伝えします。まずは以下の型(順番)を理解して、そこへ内容を肉付けしていきましょう。
- 挨拶と礼
- 名前を言う
- 自分についての簡易スピーチ
- 締めの挨拶
- 礼
あらかじめ伝えておきますが、自己紹介で重要なのはうまく話す事ではありません。
自分の事を覚えてもらうことが重要です。
それでは順番に解説していきます。
①挨拶と礼
最初は明るく元気に笑顔で、かつ丁寧にあいさつとお辞儀をしましょう。
第一印象はとても大切です。第一印象が最悪だと思われてしまうと、一度決められた悪い印象を変えるのはなかなか難しいとされています。
そのため自己紹介で特に気を付けたいのは最初の挨拶とお辞儀なんです。
第一印象は重要
メラビアンの法則でも、話の内容以上に見た目や口調や話の早さなどが第一印象では重要とされています。
アメリカUCLA大学の心理学者/アルバート・メラビアンが1971年に提唱した概念。人物の第一印象は初めて会った時の3〜5秒で決まり、またその情報のほとんどを「視覚情報」から得ていると言う概念。メラビアンが提唱する概念において、初対面の人物を認識する割合は、「見た目/表情/しぐさ/視線等」の視覚情報が55% 、「声の質/話す速さ/声の大きさ/口調口等」の聴覚情報が38%、「言葉そのものの意味/話の内容等。」の言語情報が7%と言われている。
参考:メラビアンの法則
暗い表情、小さい声でボソボソと自己紹介を始める人を見たら、あなたはどう思いますか?
そして元気よく発声すると自然とお腹に力が入って腹式呼吸となり、副交感神経の働きを高めて緊張がやわらぐ効果が期待できます。
自己紹介の最初でしっかりとした発声をすることができれば、最後までリラックスして話すことができると思いますよ。
お辞儀は浅すぎない30度以上が良いでしょう。
浅すぎる「ピョコ」っとしたお辞儀は、適当で落ち着きのない人だと思われてしまいます。
②名前を言う
緊張していると、肝心の自分の名前を言い忘れてしまう場合があります。
自己紹介の本来の目的は自分を知ってもらう事。必ず名前は忘れずに言いましょう。
しかし短い時間で行われる自己紹介では、あなたの名前を聞き手はなかなかすぐに覚えてくれないでしょう。
そこでおすすめなのは、自分に「あだ名」や「キャッチコピー」を伝えることです。
「あだ名」や「キャッチコピー」は親しみやすさやポップな印象を相手に与え、あなたの事を覚えてもらいやすくなります。
また、早いうちから堅苦しさを排除した自己開示をすると、聞き手もあなたの話をしっかり聞いてくれるようになります。
「きむら ひとみ」です。「トミーちゃん」って呼んでください♪
③自分についての簡易スピーチ
自分の名前を伝えたら、「自分は何者か?」を話していきましょう!
何を話せば良いかは大きくは3つに分かれますが、まず注意したいポイントが4つがあります。
・基本的には1つのテーマ(エピソード)だけを話す
・話を長くしすぎない
・暗い話を選択しない
・キレイ、鮮やか、ウケを狙った話を無理にしようとしない
自己紹介はあくまで、これから人間関係をスタートさせるためのきっかけに過ぎません。
自己紹介の段階でガッツリとスピーチする必要はないのです。
「もう少しこの人のことを知りたいな」と思わせるくらいで良いのです。色々と多くの情報を相手に与えてしまうと、名前すら憶えてもらえなくなくなってしまうかもしれません。
これから紹介する3つの内容を短めにサラっと話しましょう。
長く話す必要はありませんが、クスッと笑える小ボケを入れると印象に残りやすく効果的です。
(1)名前、あだな、キャッチコピーのエピソード
これはとても簡単な自己紹介です。先ほど話した「名前」「あだな」「キャッチコピー」の深堀りをするだけです。
・自分の名前の由来とエピソード
・あだなの由来とエピソード
・キャッチコピーの由来とエピソード
自己紹介ネタに困ったら自分の名前・あだ名を深堀りして伝えましょう。
(2)自分のPRポイント
自分の武器となるポイント、ぜひ相手に知ってもらいたいPRポイントを話しましょう。
話し過ぎては、ただの自慢好きなイヤミな人と思われかねないので、PRポイントは必ず1つだけに絞って話しましょう。
自己紹介は自慢大会ではありません。
・人柄(優しい、怒らない)
・強み、負けないこと
・自慢できる事(○○で優勝した、本を出版した)
・意外な一面、ギャップ(実はこう見えて○○)
・学歴(東京大学卒業、海外の大学卒業)
・特技
・努力している事
(3)共感ポイント
聞き手に響くような共感ポイントを話します。
「あ、この人出身地が一緒だ・・・気が合いそう・・・」
人間誰しも自分と共通点がある人に好印象をもちやすいものです。
高校や大学・専門学校で、知らない人に話しかけるときに身近なネタで話しかけ、お互いの共通点を探しながら仲良くなっていったのではないでしょうか。
・出身地
・世代
・出身大学
・部活、スポーツ
・趣味
・特技
・誕生日
・ペット
共感ポイントの自己紹介をすると、自分により近い人との関係性の促進が期待できます。
④締めの挨拶
最後に「自分の話を聞いてくれてありがとう!」というお礼の挨拶と共に、メッセージを残しておくと効果的です。
そのメッセージは自己紹介の場により異なってきますが、無理に言う必要はありません。
「今日はみなさんと仲良くなりたいと思っています」
「普段緊張してうまく話せないのですが、みなさんのおかげで今日は大丈夫でした」
「御社に入社する事だけを考えて、今日この日を迎えました」
上手く感情がコントロールできる人は、締めの挨拶で表情を引き締めてビシッと決めたり、目を潤ませるのも効果的です。
実はスピーチや自己紹介は最後の締めが最も重要だったりします。
途中の話がグダグダでも最後がビシッと決まっていれば、リカバリーできたりするのです。体操競技の最後の着地で点数が決まってしまうようなものです。
油断しないで最後はしっかりと締めましょう。
⑤礼
締めの言葉が終わったら、丁寧にしっかりとお辞儀をして終わりましょう。
中身は忘れていても、最初と終わりのしぐさはけっこう相手は覚えているものです。
まとめ
自己紹介は内容を準備して、型通りに話せば全く怖くありません!
「あ~何話そう、何話そう・・・」と思ってしまうと、無駄に緊張して自分の事がうまく相手に伝わりません。
ある程度話す順番と内容が決めておけば、緊張することも少なくなる事でしょう。自己紹介が楽になりますよ。
ぜひ試してみてください。それでは!