[人事あるある53選]元企業人事マンによる現場で実際に感じた日常

きゅうぞうと申します。

この記事では人事職特有のあるあるをお伝えしたいと思います。

同職種の方、共感してくれると嬉しいです。

また人事職を志している方や学生さん、「へー」程度に聞いてくれるとうれしいです。

人事のお仕事の中でも「採用系」に特化して書いてみました。

目次

現役人事マンによる人事職あるある53選

自身の経験や、他社人事などから聞いた情報をまとめてみました!

それではいってみましょう!

1.年間スケジュールがほぼ決まっているので、自身のスケジュールが組みやすい

1年中けっこう忙しかったりするのですが、特に忙しい時期とそうでない時期がはっきりしています。

特に忙しい時期は「3月~4月」です。

比較的落ち着いている時期は「6~8月」です。

※各社の採用施策により繁忙時期は異なります

2.インターンシップが実質の就活となってきており、実は年中忙しい

今の就職活動では、インターンシップが就職活動と変わらないような動きとなってきており、なんだかんだで年中忙しくなってしまいました。

ナビサイトは6月にはオープンし、サマー・オータム・ウィンターとインターンシップが実施され、3月の就職解禁・・・。

就職系のイベントは年中行われるようになりましたし、本当に忙しくなってしまいました。

事前準備もなかなか大変です

3.人事マンって、結局暇な期間って無いんじゃね?って思っちゃう

新卒だけではなくて、中途採用も力を入れるとなると大変です。

特に中途採用の面接は夜(18:00以降)に行われることが多く、通年で忙しいことに加え1日中急がしかったりします。

そういった背景もあり、転職市場では「人事職」の中途採用募集を多く見かけます。

4.就活解禁が12月から3月に変わってくれて嬉しい

実は以前の就職解禁の時期は12月でした。

就職解禁月というのは合同説明会や説明会、面接などが集中します。

人事だって人間です。年末くらいゆっくりしたいじゃありませんか?

クリスマスに家族と過ごそうとしても、ガッツリと仕事に入っていたり、12月が解禁の時代は12月という時期が本当に嫌いでした。

5.就活解禁月は休みが無い

これは各企業の採用施策にもよりますが、土日祝に説明会や面接を入れようとすると、間違いなく休みが取れなくなります。

加えて各ナビサイト等で合同説明会が乱発するので、参加すればするほど自分の首を絞める事になります。

就職解禁月は全く休めないことが何年も続いたことがあります・・・

6.就活解禁日のAM0時にマイナビ等を見ちゃう・・・がサイトが激重

就職解禁日のAM0時に「ナビサイト」を見るという学生さんは多くいらっしゃると思います。

「誰よりも早くエントリーしたい!」

「説明会が満席になる前に申し込みたい!」

人事もどれくらいの学生がエントリーしてくれたのかをチェックするために、就職解禁直後にナビサイトをチェックしたりします。

・・・でもアクセスが集中するから、サイトが重いんですよね・・・。

7.ナビサイトの一括エントリー者の当社志望意欲の低さに萎える

ナビサイトには、企業検索結果に対して一括でエントリーができる機能があります。

もちろん企業側の管理画面から一括エントリーをした学生かはわかるのですが、こういった学生はとりあえずエントリーをしたパターンが多く、会社説明会に来ることすらなく全く意味のないエントリーとなってしまいます。

8.合同説明会での他社のブース装飾が気になる

ナビサイト等の合同説明会でのブース装飾、気合を入れて着飾った時には他社がどんなブース装飾をしているのかが気になってしまいます。

ブース装飾とは例えば以下のような物を指します。

 

ブース装飾例

・企業ブース内の壁面タペストリー

・企業ブース内の照明

・企業ブース内のテーブルクロス

・企業ブース内の椅子カバー

・企業ブース内のマット

・バナースタンド

・モニターやプロジェクター

 

9.合同説明会は準備、片付けがとにかく面倒

気合が入っている企業ブースであればあるほど、準備と片付けが発生するのでとにかく大変です。

基本的には企業の人事担当者等が、ブースの準備と片づけを行います。

10.合同説明会の隣の企業ブースの人事と挨拶しようか悩む

特に準備中、隣の企業ブースの人事担当者とすれ違ったり目が合ったりすると、挨拶をしようか悩みます。

11.合同説明会はとりあえず他社ブースの偵察を行う

合同説明会の準備中や開催中にブラブラと歩いている企業担当者がいたりします。

他企業のブース装飾やノベルティ、学生動員が気になっちゃうんですよね。

12.合同説明会で、他社パンフレットを全て持って帰りたいが、躊躇する

合同説明会は企業パンフレットコーナーというのが必ず設置されております。

競合や作りこまれたデザインの会社のパンフレットは参考になるので、持ち帰りたいものです。

でも、誰かに見られているんじゃないか・・・とか要らない心配で手が出しにくかったりします。

13.でもなんとかパンフレット持って帰るけど、意外にも参考にならない

なんだかんだで他社のパンフレットを持ち帰り、自社パンフレットに活かそうとするのですが、全く参考にならないというケースがほとんどです・・・。

14.他社のノベルティが凄すぎて霞む自社ノベルティ

合同説明会ではノベルティを配布している企業が多いです。これは学生に対しての自社知名度を上げるための施策なのですが、信じられないくらいにお金をかけてくる企業があります。

なおノベルティには大きく2種類があります。

 

ノベルティの種類

1.ばら撒きノベルティ

不特定多数の学生に対して、とにかく配りまくるノベルティを指します。

ボールペンや付箋などの文房具類が多く、単価は数十円~百円くらいです。

2.本気ノベルティ

ブースで着席してくれた学生、その後の会社説明会に予約してくれた学生に配る、ちょっと良いノベルティを指します。

企業によっては1個数千円とかお金をかけてくる場合もあります。

 

15.合同説明会の開始早々、自社ブースがガラ空きで焦る

合同説明会がスタートすると、学生が会場になだれ込んでくるわけですが、ほかの企業ブースはパンパンに学生が埋まっているのに、自社ブースがガラ空きの場合があることがあります。

出展に100万近くお金をかけているので、かなり焦ります・・・。

16.合同説明会は1日中立ちっぱなしで足がとにかく痛い

出展企業側の参加人数を少なくしてしまうと、休憩が取れなくなりますので、1日中立ちっぱなしという場合があります。

特に女性だとヒールを履いたりすると、足が相当痛くなってしまいます。

本当に疲れますよね・・・。

17.会社説明会で寝ている学生が最後まで気になっちゃう

会社説明会で寝ている学生は、意外にもプレゼンしているこちらからよく見えます。

「あー、自分の説明つまらないのかなぁ・・・」

・・・など考えてしまうと、その寝ていた学生の挙動が最後まで気になってしまう事があります。

18.会社説明会の予約が1名だけで面倒になる

会社説明会をオープンしていて、たまに1名だけの予約というパターンに遭遇する場合があります。

ドタキャンの可能性もありますし、1対1だとお互い気を遣いますし、ぶっちゃけ会社説明会の開催が少し面倒だったりもします。

19.会社説明会で飲み物を学生に出すか悩む

会社説明会でペットボトルの水やお茶を出している企業は多いと思います。

実はあれって、出すべきなのかを人事は毎年悩んでいたりします。

仮に1本100円のお茶を会社説明会参加者全員に配るとなると、かなりのコストがかかってきます。

1000人が参加したとして・・・

100円×1000人=100,000円

20.会社説明会の事前予約10名以上でも、ドタキャンで当日参加0人はあるある

会社説明会の予約者が10名以上でも、ドタキャンで当日参加者が0人っていうのはけっこうあるあるです(笑)

21.TEDのプレゼンを参考にしちゃう

TEDとは世界的なプレゼン大会の事を指すのですが、自分のプレゼン能力向上のためにYoutube等でTEDのプレゼンを参考にしたりしてしまいます。

参考:TED(wikipedia)

22.WEB説明会流行りすぎ

新型コロナウイルスの影響や、インターネットの通信速度向上等によりWEBで説明会をする企業が増えてきました。

しかし学生によっては、長時間安定した通信速度でインターネットに接続できない人が居たり、動画を連続して1時間程度を観るのが苦痛という学生も居たりと、まだまだ学生にとってWEB説明会というのはハードルは高い印象があります。

今後は主流になっていくんでしょうね。

23.WEB面接はぶっちゃけやりたくない

WEB面接は画面を見ながら話すと、相手と目が合いません。

またカメラを見ながら話そうとすると、相手の細やかな表情が見えなくなってしまいます。

またお互いどちらかの通信が不安定になると、テンポが良いコミュニケーションが取れなくなり、ぎこちない会話になってしまいます。

会話の肝心なところで聞き返すのは嫌ですよね。

また音声も肉声ではないスピーカーからの「音」なので、本来の声がわからず人物がイメージしにくくなります。

24.動画関係の営業が以前より増えた

WEB説明会、WEB面接、説明会でのイメージムービー・・・といった動画関係の業者からの営業電話が最近とても多くなりました。

また人事系の展示会(エキスポ)でも動画関連企業の出展が目立つようになりました。

25.研修系企業の営業電話が連日続き対応が面倒

研修の会社ってどれだけあるんですか!?ってくらいに営業電話が毎日ガンガンかかってきます。

26.WEBテストの会社って意外に多いのねって思ちゃう

学生さんにとってWEBテストといえばSPIかもしれませんが、そういったWEBテストの業者って他にも多く存在します。特に種類が多くあるのが精神系チェックのテストです。

27.人材紹介会社・広告関係の営業電話がとにかく多い

「エンジニアを紹介します!」

「媒体に求人を掲載しませんか?」

そういった類の営業電話が毎日必ず1本はかかってきます。

28.リクルートの広告代理店多くね?

個人的にはリクナビを扱う広告代理店が多すぎる印象があります。

結局どこも値段はそこまで変わりありませんし、求人内容(写真・文章)もそこまで大差なかったりするので、決め手は営業マンとの相性だったりします。

29.広告代理店の営業マンがイケイケなタイプが多く対応が面倒に思っちゃう

テレアポや飛び込み営業で乗り込んでくる広告代理店の営業マンのほとんどは、1年目や2年目の新人が多かったりします。

そういった営業マンはとにかく数字を追い求めてガツガツしているので、ちょっと面倒だったりします・・・。

30.調査会社(興信所)の営業が来ると、ちょっと気になっちゃう

「採用時のチェックにどうですか?」

といった営業が稀に来るケースがあります。

ちょっと気になります。

31.「インターンシップで勉強中なのですが、アポイントを・・・」の営業電話がとにかく面倒

「営業の勉強中の学生です」

「新入社員です」

・・・といったようにアポイントを取るため、意図的に枕詞を使用してくる会社があります。

申し訳ありませんが、ちょっと面倒です。

32.電話営業には、社内に居るけど「不在」で対応

基本的には得体のしれない会社からの電話には出ません。

社内の人たちに「いないと言ってください」と伝言しています。

33.ビル内の会社をローラーで回っている新人営業マンに同情

たまにビルに入っているテナント全てに回っている新人営業マンが居たりします。

大体が営業としての度胸を付けるために回っているケースが多いのですが、本当にかわいそうです・・・。

34.Facebook関係の営業が減った

以前はFacebook広告等を使った採用活動がトレンドだった時期があったのですが、今はそういった営業をしてくる業者がほとんどなくなってしまいました。

35.時代はLINEかなぁとか思っちゃう

企業と学生とのコンタクトは今はLINEが主流です。

未だ電話やメールでのやり取りはもちろん行っておりますが、LINEのメリットとしては学生からのレスが早く、選考途中で離脱しない事が挙げられます。

そういった背景もあってLINEを利用した採用活動を提案してくる業者が多くなっています。

36.インディードの営業が多い

TVCMでおなじみのインディード。

営業電話が以前よりは増えてきたい印象があります。

37.クールビズ期間でもジャケット必須で暑い

人事は夏場でもジャケットを着用するケースが多いです。

面接や説明会、学校関係者と会う時だったり失礼の無いよう、すぐに着用できるよう夏場でも常にジャケットはオフィスに持ち込んでおります。

38.エントリーシートや履歴書が、手書きで汚い字の場合は一切読まない

私は一応読みますが、企業によっては汚い字を嫌う場合もあります。

丁寧に書こうとして汚いなら良いのですが、ササッと適当に書いているエントリーシートや履歴書は読んでくれない場合もあるのは注意したいですね。

39.学生の氏名を検索しちゃう(SNS等)

最近の学生は本名で普通にSNSに投稿している人も多く、素行を調べるためにSNSをチェックしたりします。

これは新卒・中途に関係なくチェックします。

40.B4サイズの履歴書が来て、A4への拡大コピーを失敗しちゃう

たまに市販の履歴書で変則的なサイズの物が売っていたりします。

応募者から受け取った履歴書をコピーして面接時に使うのですが、オフィスの複合機の用紙にB4サイズがない場合もあり焦るときがあります。

41.無性に高いボールペンが欲しくなる

人事は来客・面接・訪問時等といったシーンでペンを使うシーンが多々あります。

普通の100円ボールペンだと格好悪かったりするので、高いボールペンを買う人事担当者はけっこういらっしゃいます。

私はサラサグランドを使っております。

42.クリップボードが欲しくなる

クリップボードとは、よく面接時に人事担当者が使っているバインダーの事です。

商品によっては革張りだったり、ノートが挟めたり、ポケットが多かったりと機能性の高いクリップボードも存在します。

大体は人事の部署で複数所持しているのですが、中には自前のお気に入りのクリップボードを持っている人がいらっしゃいます。

43.プレゼンは、指し棒かレーザーポインターを使うか悩む

指し棒とは、よく予備校や学校の先生が使っている棒の事を言います。

 

スクリーンにレーザーポインターがチョコチョコと動いているのは、実は見ている方としては鬱陶しかったりします。

しっかり言葉で伝えれば理解してくれるので、私はレーザーポインターは使用しません。

44.フィンガープレゼンター黒曜石を一度は欲しくなっちゃう

フィンガープレゼンター黒曜石とは、プレゼン時のページ送りやブラックアウトといった作業が手元で行える物です。

他のプレゼンターと比べるとサイズがとても小さいので、両手を使ったダイナミックなプレゼンを行えるようになります。

45.面接で10分前に来る応募者に「早すぎるなぁ・・・」って思うが、3分前でまだ来ない学生には「本当に来るのか?」って焦っちゃう

よくわからない暗黙のルールですが、面接では約束の時間ピッタリか1分くらい前が良いとされています。

そのためアポイントの10分前に来る応募者に対して、「早い!」とか人事で盛り上がったりするのはあるあるです。

中途採用に比べ新卒採用だと、比較的学生は早く来るパターンが多いため、アポイント3分前でも来ないと正直焦ります。

46.ネクタイがしっかり絞めていない応募者にがっかり

とりあえずネクタイ絞めればいいんでしょ?

っていう感じで緩くネクタイをしてくる人がいます。

はっきり言ってだらしないです。

 

緩くネクタイを絞めるのであれば最初からネクタイをしないほうがまだマシです。

ネクタイひとつで不採用ってあり得ますから。

47.新卒採用では女子学生の方が面接対応が上手

新卒採用では感覚的に女子学生の方が面接が上手な子が多いです。

おそらくは女子の方が共感力が高いので、そういう結果になるのかな・・・と思います。

48.練習してきたであろう面接回答にウンザリ

面接の受け答えを丸暗記して回答する応募者がいます。

役者のように完璧に演じることができる人であればいいのですが、ほとんどの人がそうではありません。

丸暗記の答えはけっこうわかりますよ。

49.面接で渾身のアイスブレイクに乗ってくれず、こちらがやっちゃった感

面接の前にはアイスブレイクが行われるケースが多いです。

アイスブレイクとは、お互い氷のように固まった緊張感を解きほぐす会話やワークの事を指します。

 

アイスブレイク例

・天気の話(暑い、寒い)

・最近のニュースや流行

・履歴書に書いてある趣味の話

 

人事担当者が渾身のアイスブレイクを展開したにも関わらず、「あ、そうですね」とあっさりと流される事がたまにあります。

そんな時はなぜだか私たち人事が、やっちまった感を感じてしまうものです。

50.意外にキラキラネームの学生が少ない

ネットでよく見かける、超当て字のきらきらネームと呼ばれる学生になかなか会うことがありません。

若い人がキラキラネームが多いというのは誤解です。

51.女子学生の名前かと思って面接準備してたら、男子学生が来てビックリ

以前に「優希(ゆうき)」さんという新卒学生からの応募があり、面接の準備をして、いざ出会ったら「男性」でびっくり!という経験があります。

しっかりとプロフィールを読み込んでおけばこんな事は起きないのですが、名前だけで勝手に性別を想像してしまうと、このようなことが起きてしまいます。

52.面接で学生が「俺・・・あっ、ワタクシは」って言っちゃう学生が多い

無理に言いなれない「ワタクシ」と言おうとする学生がけっこう見受けられます。

無理にワタクシと言わないで、俺でも僕でもいいと思いますよ。 

53.障がい者雇用率をクリアするのが大変

企業は従業員数に応じて障がい者を雇用するする義務があります。

 

障がい者雇用数=従業員数×障がい者雇用率(〇〇%)

 

障がい者採用は通常の採用手法では採用できないですし、雇用が義務化されている背景から、障がい者は超売り手人材だったりします。

そのため義務化されている障がい者雇用率をクリアするのは本当に大変です。

あとがき

いかがでしたでしょうか。

人事もなかなか大変なお仕事ですよ。

また続きはいつか書きたいと思います!

では!

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