
きゅうぞうです。
私は2020年5月25日に心療内科に受診し「適応障害」の診断を受け、1か月休職する事になりました。
①私が心療内科に行くこととなった経緯
②心療内科で適応障害と診断されるまでの流れ
③処方された薬を飲んでみての感想
④もしかしたら読者のあなたも危ないかも!?
私は企業人事マンとして、社員のメンタルケアを行う面談をしていた立場の人間でした。
そんな私が「適応障害」と診断され、1か月も休むことになるとは思いもよりませんでした。
「心の不調」は誰でも起こり得る「心の病」です。俺は関係ないや・・・と思っていると、いつか自分もそうなるかもしれません。
実際私がそうだったのですから。
私の経験を読んでみて、「私もそうかもしれない・・・」と思ったらぜひ心療内科に行ってみる事をおすすめいたします。
心の病気は傷が深くなると、なかなか修復は難しいですよ。
目次
現役人事マンが「適応障害」で1か月休職をすることになった件
今この記事をご覧になっていらっしゃる方は、「仕事」は楽しいですか?
私は仕事人間というわけではないのですが、人事の仕事にはやりがいと人一倍のプライドを持ち、圧倒的な成果を会社にコミットしてきました。
そんな私ですが、いつの日からか「仕事」が楽しくなくなってきてしまったのです。
①仕事に行く前、仕事中に緊張状態で動悸がひどい
②仕事に集中ができない、読書もできない
③会議や打ち合わせで議論が頭に入らない
④発言(コミュニケーション)をするのが面倒くさい
⑤(普段はないのに)ふとした忘れ物が増える
⑥ウロウロしてしまう
⑦周囲が皆敵に思えてしまう
⑧やる気がでない
⑨ネガティブ思考
⑩イライラ
⑪何をしても楽しくない
⑫休日が楽しくない
⑬暴飲暴食
⑭よく泣く、泣きたくなる
⑮死んだ方が楽かなと思ってしまう
▼Twitterもネガティブなツイートが増えてきました。
社内がイライラし過ぎな人ばかりでパワハラが横行ちう。
仕事辞めたい。
仕事辞めたい。
仕事辞めたい。
仕事辞めたい。
仕事辞めたい。— きゅうぞう (@kyuzoblog) April 2, 2020
心療内科に行く直前は相当精神的に参っていたりしていまして、会社に行きたくないというよりは仕事をしたくない気持ちでいっぱいになってしまいました。
・・・では、なぜ私が適応障害と診断されるようになったのでしょうか?
私が心療内科に行くこととなった経緯
そもそも私の性格なのですが、人から攻撃を受けやすい(人から物言いをされやすい)という特徴があります。
何度か転職を経験しているのですが、どの職場でも知らぬ間に攻撃のターゲットとなってしまっているという事を多々経験してきています。
そのストレスに耐えかねて転職をしてきた経緯があります。
そんな私ですが、どうやらHSP(Highly Sensitive Person)という繊細・神経質・内向的な気質の持ち主なようです。

私の診断結果
リンク:HSP診断テスト・・・テストは無料です
そんなHSP気質な私ですが、現在の職場でもいろいろな人から集中攻撃を浴びるわけです。
・てめぇ!なめてんじゃねーぞ!!俺らをなんだと思ってんだ!?
・お前のせいで人事課の雰囲気が悪くなっているじゃねぇか
さすがに40歳を過ぎて、こんなことを言われるのは僕でも凹みますよ。
しかも自分にそこまで非がないですからね・・・でも自分の性格からしてそこまで反論できないわけで。
ストレスばかりがたまっていくわけです。
極めつけは新型コロナウイルスの影響で、私の会社でも全社的に在宅勤務がスタートしたわけですが、そういった周りの圧力で致し方なく本社に出社をしていました。
勤務時間は8:00~22:00(定時は9:00~18:00)。
気が付いたら、会社を行くのが嫌になってきてしまい、恐怖すら感じるようになってしまいました。
会社の最寄り駅に着くと、心臓の鼓動が早くなり緊張状態で口が渇いてきて頭が真っ白になってくるのがわかります。
いざ会社に着くと、誰かに何か指摘されるのではないかと言う恐怖で、集中力が無くなりまともに仕事ができなくなっていました。
正直会社を今すぐにでも辞めたい気持ちでいっぱいだったのですが、当時新型コロナウイスルの影響下で転職市場が冷え込んでいますし、40才&子供が3人いることから、「我慢」するしかないと自分の気持ちを押し殺していました。
とにかく毎日が辛くて辛くて仕方ありませんでした。
そんなこともあって、休日の私生活ではポジティブにはなれないこともあり、ポジティブになるために酒の力を借りるしかなく酒量が以前よりも格段に増えました。
そんな私を見かねて、妻が病院に行ったら?と勧めてくれたわけですが、人事マンが心療内科に行くって格好悪いという不要なプライドが邪魔して気乗りしなかったのですが、「死んでもいいかな?」レベルの思考に陥っていた自分を冷静に見つめ、家族に迷惑をかけたくない一心で心療内科に行くことにしたわけです。
心療内科で適応障害と診断されるまでの流れ
初めての心療内科(メンタルクリニック)。基本的に病院という環境は好きな性分で、病院に行くこと自体にこれまで緊張をしたことがない自分なのですが、なぜだか心療内科に行くことには異常なまでの緊張感を感じました。
心療内科は2つのクリニックに行くことになります。
①男性医師(30代半ば)
・無表情で論理攻め
・早口で60%しか聞き取れない(傾聴力を鍛えていてよかった)
・こちらの話をほとんど聞いていない
・仕事でミスしないか、辞めちゃえば解決じゃね?的発言にイラッ
・ただ悩んでいるだけでしょ?的発言に、こいつはダメだと思った
・レキソタン(抗不安薬)を処方され、終了
※この一連のやりとりで15分
ちなみに問診前に性格診断のようなアンケートを答えたのですが、問診で全く反映されておらず、これはハズレを引いたと思いました・・・。
この①のクリニックはGooglemapでの口コミがとにかく最悪で、ちょっと気にはなっていたのですが、心療内科の口コミは荒れやすいという事を知っていたので、まぁ大丈夫だろうと思って行ってみたらコレでした。
「火のない所に煙は立たぬ」これを痛感させられました。
②女性医師(40代半ば)
・笑顔で迎え入れてくれた
・とにかく話をじっくり聞いてくれた
・私の症状を聴く限り、「適応障害」+鬱の可能性も・・・
・仕事ができる状態ではないので診断書を書きましょうか?と
・抗不安薬と抗うつ薬を処方され終了
※所要時間30分
①のクリニックの対応の差もあって、この②の先生は神かと思いました。
▲私が受け取った診断書
うつ状態とも書けますが、どうしましょうか?と言われたので、一応「適応障害」と書いてもらえますか?と依頼し快諾。
しばらく会社に行かなくて良いんだ・・・という安心感から、心療内科からの帰り道は自然と泣いておりました。
処方された薬を飲んでみての感想
処方された薬は抗うつ薬の「レクサプロ錠」と、レキソタンの後発品の抗不安薬の「セニラン錠」。
基本的に薬を飲むのは大好きな性分なのですが、この2種類の薬に関してはどうも飲むのに抵抗感があり、なかなか飲むまでに時間を要しました。
理由としては、飲んでしまうと自分が自分でなくなってしまうのではないか・・・という、よくわからない恐怖心が働き、なかなか口にすることができませんでした。飲むまでもドキドキと強い緊張状態が続いていたほどです。
・・・いざ飲んでみると、特別ハイテンションになるわけでもなく、気持ちが落ち着く感を自然と得られるのがわかりました。会社からのメールやチャットの着信音を聞くだけで、動悸がしていたのですが、それがある程度緩和しているので薬は効いているような気がしました。
副作用として感じたのが、体全体のダルさを感じました。2日目以降は副作用はほぼ感じなくなりました。ネットで調べると、眠気を感じる人が多くいるようでしたが、私は眠気に襲われることはなかったです。
意外だったのが、抗うつ薬や抗不安薬を飲むと、「ヒャッホーーーーー!!!」といった超ハイテンションを想像し期待していたのですが、意外にも普通だったのがちょっとがっかりです。
もしかしたら読者のあなたも危ないかも!?
仕事は楽しいけれど、人間関係がとにかく苦痛。
残業はいくらでも耐えられるけど、人から言われることがとにかく耐えられない。
人間の「ストレス」のほとんどが人間関係です。職場の人間関係にとにかく疲れて限界の人・・・無理しないでください。
「逃げる」ことを逃げてしまうと、メンタルがとんでもないところまで病んでしまうかもしれません。私は「逃げる」ことも立派な選択肢だと身をもって知りました。
会社に行くのが嫌だ、仕事が嫌だ、というわけではなく、職場の人間関係が嫌過ぎる。
自分は社畜大歓迎だし、労働も嫌いじゃない。
人間関係が一番のストレスだってことがようやくこの年齢になって気がついた。人事マンのくせに。今年は脱サラ、個人事業主が目標。
— きゅうぞう (@kyuzoblog) April 5, 2020
全ては人間関係だなぁって思った。
今やっている仕事が好きでも、人間関係が悪いと、その仕事を嫌いになる。
今やっている仕事が嫌いでも、人間関係が良ければ、その仕事を好きになる可能性が高い。
— きゅうぞう (@kyuzoblog) April 15, 2020
あとがき
仕事を休んでみて、改めて家族の大切さと、家族に守られているんだなぁと実感させられました。
そんな家族を支えていくのは、お金はもちろん大切ですが、それ以上に自分が健康であり続ける事が一番大切だと痛感させられました。
自分が健康でいられないと、お金を稼げませんし、妻と笑顔で話す事はできませんし、子供を抱きしめる事もできません。
私が今の会社に復帰できるか(復帰するか)はわかりませんが、自分と家族という絆を改めて感じさせてくれる良いきっかけになりました。
ありがとう。