[人事的考察]明治が採用面接で体重やウエストを質問した件について

きゅうぞうと申します。

人事採用についてのニュースが久々にヤフーで取り上げられておりました。

元人事マンの私的な考察として記事にしたいと思います。

明治が採用面接で体重やウエストを質問

面接会場に集まった応募者に対して、面接前に身長・体重・ウエストなどを記入させていたようです。これは工場で働き始めた時を想定した作業着のサイズチェックのためとの事です。また作業中にアレルギー反応が出ないようにと、既往歴や労災歴も書かせていたようです。

何が問題なのか

職業安定法で「必要な範囲を超える求職者の個人情報を同意なしに収集してはならない」としており、以下のような面接での質問をしたり応募用紙に書かせ行為は就職差別にあたるとして禁止されています。

<a.本人に責任のない事項の把握>

・本籍・出生地に関すること (注:「戸籍謄(抄)本」や本籍が記載された「住民票(写し)」を提出させることはこれに該当します)

・家族に関すること(職業、続柄、健康、病歴、地位、学歴、収入、資産など)(注:家族の仕事の有無・職種・勤務先などや家族構成はこれに該当します)

・住宅状況に関すること(間取り、部屋数、住宅の種類、近郊の施設など)

・生活環境・家庭環境などに関すること

<b.本来自由であるべき事項(思想信条にかかわること)の把握>

・宗教に関すること

・支持政党に関すること

・人生観、生活信条に関すること

・尊敬する人物に関すること

・思想に関すること

・労働組合に関する情報(加入状況や活動歴など)、学生運動など社会運動に関すること

・購読新聞・雑誌・愛読書などに関すること

<c.採用選考の方法>

・身元調査などの実施 (注:「現住所の略図」は生活環境などを把握したり身元調査につながる可能性があります)

・合理的・客観的に必要性が認められない採用選考時の健康診断の実施

引用:厚労省HP

例えば、応募者が「坂本龍馬」が大好きだったとします。しかし面接官が坂本龍馬を大嫌いで、応募者が不必要な改革をするのでは・・・と要らぬ先入観を持ってしまうかもしれません。

意外にもこういったパターンで不採用にされるケースは、特に新卒の就職活動では平気で行われています。特に1~2年目の若手を面接官や人事に起用しているベンチャー企業では普通にやっているところが多いです。

今回の明治のパターンで言えば、体型については採用後に改めて確認するとか、作業着サイズ一覧表を用意してそこに丸を書かせるといった配慮が必要だったと思います。アレルギーに関しても、使用する食品等を一覧表にして、問題ないかの確認程度で良かったのではと思います。

一番問題なのは企業側の採用スタンス

採用面接では、企業側が応募者より優位な立場になりやすく、企業側がどうしてもマウントを取ってしまう傾向にあります。そのため根掘り葉掘り聞いてしまうというケースが往々にして発生しています。

また応募者もなんとか採用されたいがために、ホイホイ答えてしまっているのが実情です。

あとがき

今回、明治が採用面接で体重やウエストを質問した件についてヤフーニュースで取り上げられたことはとても意味があることだと思いました。

採用する側、採用される側も意外に知らない事だったりするので、広く周知させるという意味ではとても効果的なニュースだったと思います。

最近ではオンライン面接が主流になってきており、対面していないことを良いことに好き勝手に質問する企業も少なくありません。

このニュースをきっかけに良い採用活動を行う企業がもっと増えると良いですね。

おしまい!

おすすめの記事